分かりにくいアルゴ、突然襲い来る順位変動、とりあえずカテゴリー登録、集客力日本一のヤフーだから
順位変動、ペナルティ、商用サイトをもてあそぶ検索シェア世界ナンバーワンのグーグルは神か悪魔か
Windowsも検索エンジンも音楽配信もゲーム機も、帝国は生き延びることができるか? マイクロソフト

2008-04-10

【追記2】Yahoo!戦争が激化 - 独立維持のAdSense採用、AOLとの合併

MicrosoftがYahoo!買収の提案をして、最終結論は4月26日と期限を切った。
参照:マイクロソフトの買収提案にたいするヤフーの回答期限は04-26

これに対し、Yahoo!は相変わらず一株31ドルというMicrosoftの評価が低すぎると突き放している。
そして、Yahoo!の2008年1-3月期の決算発表は、4月15日から30日の間に催される。

Yahoo!が本気で独立を維持するならば、あるいは大嫌いなMicrosoftとの統合を回避するならば、MS買収以外でそれ以上の収益を上げる計画を株主(および市場)に披露しなければならない。

よって、今月後半に予定されているYahoo!の決算発表という決戦の時を前にして、さながら百鬼夜行の有様となっている。

Yahoo!の独立、もしくは非Microsoft路線

Googleとの提携

Yahoo!は、AdSenseの搭載実験をはじめている。検索連動広告表示全体の3%を超えない条件となっている。

これは、Yahoo!純正のOvertureよりもAdWords・AdSenseの方が収益が高い云々という市場の声に、今さらながら応えてみせるデモンストレーションなんだろう。
参照:検索連動型広告の収益 - オーバーチュア対アドワーズ(アドセンス)

これに対し、当然Microsoftは独占禁止法違反だとか、自社のことは棚に上げて大批判している。90%を超えるのだから政府が黙っていないだろうと(笑

AOLとの合併

他方で、Yahoo!はTime Warner傘下のAOLと合併し、それぞれに企業の思惑を有利に進めるというもの。

なおAOLについては、Googleも株を所有して広告も提携しているだけに、Yahoo!のAdSense試験も援護射撃となっているだろう。

Microsoftだけは嫌だ

GoogleやAOLと名が出てきたが、株主へのカムフラージュや買収額の引き上げの可能性も大きい。

もし本気だとしたら、Yahoo!は絶対にMicrosoftに買収されるのだけは嫌だ!ということなのだろう。

Microsoft + MySpace + Yahoo! あるいはFacebookも?

アメリカ最大のSNSであるMySpaceを傘下に持つNews Corpが、Microsoftに近づいているらしい。

これが実現すれば、Yahoo!をベースに、MySpaceやWindows LiveやMSNという、巨大なインターネット空間を領有することになる。

またMicrosoftは、MySpaceの競合であるFacebookに資本注入していたと思うが、これも加わればとてつもない規模となりそうだ。

他方で、News Corpは日本のソフトバンクとも親しい。日本版マイスペースや、昔のテレビ朝日買収の件。

この4月、インターネットの歴史が大きく転換する可能性がある

ということで、MSのYahoo!買収をめぐって、何が起こっても不思議はないし、何でもありという様相を呈してきている。

目が離せない。

追記 19:15
Yahoo! JAPANの運命

肝心なことを忘れていたが、日本のYahoo!がどう巻き込まれるか? 特にYST、Yahoo! JAPANの検索エンジンの運命である。

検索エンジンは、米Yahoo! Inc.のYSTである。
検索連動広告も、傘下におさめたオーバーチュアのシステムは米Yahoo! Inc.のYahoo! Search Marketingから供給されている。

もし、Yahoo! Inc. + AOL with AdWords・AdSense ならば、YSTはGoogleが取って代わる。
Overture(Yahoo! Search Marketing)とYSTはセットで、Google OEMに置き換えて市場にアピールしなければならない。

もし、Yahoo! Inc. + Microsoft + News Corp ならば、検索と広告はMicrosoft製に替わるだろう。
News CorpのトップRupert Murdochとソフトバンクの孫正義氏は非常に近しい。このセット組で日Yahoo!がどのような運命を受け入れるかだ。

本当に目が離せない。

追記2 2008-04-11 08:40
「唯一理に適う戦果は、Yahoo-Microsoft合併」

検索エンジン会社はアメリカ企業、よって信頼できる情報は、一に海外物、二に翻訳物である。

翻訳物で愛読してる『TechCrunch Japanese』であるが、以下は塾長としてはあまり納得できないエントリーである。

TechCrunch Japanese アーカイブ » ヤフーは焦土作戦に向かう気か

なんて日だ。 ヤフーの残り分をめぐる壮大な戦いも佳境を迎え、もはや誰が誰を殴ってるものやら私自身区別がつかない。

AOLが本交渉に正式に参加したことは、このアセット(AOL)の重荷をすぐにでも下ろしたいタイム・ワーナーの意向を反映したものだろう。仮にMicrosoft&Yahoo合併が成立すればAOLが現実に考えうる合併相手はグーグルだけとなり同社には交渉の余地が無くなってしまう。

さらに面白いのがNews Corpのニュースだ。News Corpはまるで第2次世界大戦で連合軍に寝返ったイタリア人はだしの変わり身の早さでYahooという心の友を捨て、もっと規則の間尺に合うMSに乗り換えた。

が、今までのところ一番興味をそそるのはYahoo-Google同盟のニュースだ。業界内部ではそんなディールを取締機関が許可するはずがないと疑問の声が根強いが、ヤフーはシリコンバレー界隈で前々からグーグルとは「合併ではなく業務提携を行う」と囁いてきた。提携なら承認を得る確率も高そうだ。

今回のグーグルとの業務提携で分かったのは、マイクロソフトの一部に吸収されるぐらいなら、ヤフーは自社最大の資産である検索マーケティングのゲームさえ放り出すということだ。

こんな彼らの行動は株主の利益にも従業員の利益にもならない。それどころかグーグルを検索市場唯一の現実的オプションとすることで、ヤフーは今日検索分野に辛うじて保たれている市場の均衡と競争を台無しにしようとしている。

インターネットの健全を考えるなら、グーグルに対抗し市場の均衡を保つ勢力が必要なのだ。今の状況で唯一理に適う戦果は、Yahoo-Microsoft合併だと思う。

問題は最後の一文、「今の状況で唯一理に適う戦果は、Yahoo-Microsoft合併だと思う」。

SEOに携わっていくには、「一に海外物、二に翻訳物」なのであるが、肝心のアメリカ人の思考には時たまついて行けないことがある。

企業は株主のもの社会のもの、とは言え周りが勧めるから、大嫌いな成金の旦那さんに貞操を奪われないといけないのだろうか?

| 2008-04-10 03:50 PM |