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2007-07-19
有料リンク=スパム - Google ウェブマスター ツールの「メッセージ センター」と「有料リンクを報告」
Googleの ウェブマスター ツールに、「有料リンクを報告」というリンクができている。これをクリックすると、有料リンクというスパム行為を密告するページに誘導される。
また最近、「メッセージ センター」も設置され、いきなりグーグル八部といった罰を与える前にサイトオーナーに警告を発するコーナーということである。

さて、「有料リンク」とは一体何なのか? また「有料リンク」を発しているページ、「有料リンク」を受けているページは、Googleに報告されるとその後どうなるのか?
有料リンクを Google に報告
先日、Googleの ウェブマスター ツールに、「有料リンクを報告」というリンクが現れたことに呼応して、 ウェブマスター向けヘルプにもページが追加されている。
ウェブマスター向けヘルプ センター - 有料リンクを Google に報告する必要があるのはなぜですか。
Google や他のほとんどの検索エンジンでは、リンクによって評判を判断しています。 Google 検索結果におけるサイトのランキングは、そのサイトにリンクしている他のサイトの分析によっても影響を受けます。 リンクに基づく分析はサイトの価値を測る非常に有用な方法であり、ウェブ検索の品質を大きく改善してきました。 リンクの量に加え、より重要な点として品質が評価の対象となります。
しかし、一部の SEO やウェブマスターは、リンクの品質、ソース、他のサイトに与える長期的な影響を無視して、リンクの売買を行っています。 サイトのランキングの向上を目的としたリンクの購入は Google のウェブマスター向けのガイドラインに対する違反となり、検索結果におけるサイトのランキングに悪影響を与える可能性があります。
すべての有料リンクが Google のガイドラインに違反するわけではありません。 リンクの売買も、検索結果の操作でなく宣伝を目的として行われる限り、ウェブ上での通常の経済活動となります。 宣伝目的で購入したリンクでは、そのことを明示する必要があります。 この処理は、以下のようないくつかの方法で行えます。
- rel="nofollow" 属性を href タグに追加する
- robots.txt ファイルによって検索エンジンからブロックされる中間ページにリンクをリダイレクトする
Google では、リンク交換や購入リンクなど、検索エンジンの結果の操作を目的としたリンクについては、完全に評価を下げるように努めています。 リンクの売買を行うサイトをご覧になった場合は、Google までお知らせください。 お送りいただいた情報は、有料リンクの検出アルゴリズムの改善に役立たせていただきます。
不細工だが、一応全文を掲載しておく。端折るところがほとんどなかったからだ。
今さらながら、リンクが上位表示の、つまりSEOの手段として強烈に有効であることが述べられている。
さらに、そのリンクが商品化し、一部で商売のタネになっていることも。
そこで、Googleの中の人で「有料リンク」を解析し、またSEO価値を下げることも行っている。
さて、一方で密告を奨励し、「有料リンク」の評価下落のアルゴリズムを練り上げることに協力を促すとともに、他方でサイトオーナーも自ら「有料リンク」のSEO価値を下げるように有料リンクには「rel="nofollow"」をアンカータグに付記してアリバイを作るようにも書かれている。
Googleアルゴリズムの敗北宣言か?
この記事をエントリーするに当たって、有料リンクについて検索しページを巡回したのだが、一部でSEOやスパムの侵略に耐えきれずGoogleはユーザーの援軍も乞うという独力戦闘放棄の表明ではないのか? という意見も見られた。
しかしアルゴリズム向上のためにユーザーに協力を扇ぐという事例は、2006-05/06のBigdaddyという新型データセンター切り替えの時に公式にはじまっており、驚くに値しない。
参照:Bigdaddy症候群 :グーグル(Google)の書
また、検索結果を評価するグーグルの中の人が10000人! - マリッサ・メイヤー副社長語るでもエントリーしたように、10000人ほどのGoogleの社員(もしくはパートタイマー?)がウェブパトロールかスパム狩りに従事しており、Google内外の人海戦術を採っても最後はやはり機械的なプログラム処理に反映させるだけのことである。
よって、人力によるアルゴリズム補完は、Googleの失墜とは言えず、むしろ単純に人間の目による順位の上げ下げではなく、プログラムにくい込ませる技術の方を称賛するべきものだろう。
しかし、時価総額20兆円の大企業を評論している場合ではない。問題はもっと別のところにあるのだ。
「有料リンク」とは? ペナルティはあるのか?
実は「有料リンク」そのものの定義が、編集人はどうもよく分からない。

有料リンク報告のヘルプページの言語を英語に換えてみると…

「有料リンク」とは、英語では「ペイドリンク paid links」となっている。やはり分かりにくい。
しかも、「有料リンク」で検索してみても、有料リンク販売サイトがずらっと出てくるだけで、あいかわらず定義がハッキリしないのである。
さすがGoogleは、「有料リンク」をwww.google.co.jpで検索しても、「paid links」をwww.google.comで検索しても、AdWordsが表示されない。
他の検索エンジンも、もろに有料リンクを販売するサイトの広告は表示されないようである。
とにかく、有料リンクを報告したり、自分が有料リンクを出したり受けたりしないようにしようとしても、何が有料リンクであるのか定義が不明確なのである。
Googleは「有料リンク」をどうやって見破るのか?
さて、有料リンクがSEO的に無効になるというのであれば、痛手を被るのはリンクを受ける側である。仕組みとしては、リンク元のリンクが「有料リンク」と判定されて、通常のバックリンクとしては扱われずに無効化されるわけだ。
本当に、そんなことができるのだろうか?
ピュアなアルゴリズムや、10000人のウェブパトロール隊や、ユーザーの善意の”チクリ”などから、「有料リンク」サイトをブラックリストに放り込むということが考えられる。
だがその前に、「有料リンク」のキーワード検索で、「有料リンク」の販売サイトは、どうもペナルティを受けている気配がない。
ということは、「有料リンク」を販売するサイトはそのまま泳がせて、「有料リンク」を出しているサイトやページを追跡し、この検知済みリンクを無力化するということだろうか?
しかし、「有料リンク」販売サイトがリンク元であるとは限らない。
「有料リンク」販売サイトとアンダーグラウンドで取り引きをしている「有料リンク」のリンク元の正体は、永遠に突き止めることができるはずがないだろう。
また仮に、明らかに「有料リンク」を発していると発覚した場合、リンク元の咎はどうなるのか?
ウェブマスター向けヘルプには、「rel="nofollow"」を追加せよと書いてある。これは、リンク元がやるべきことである。こんなことが書いてあるということは、リンク元も連座するということか…
そもそも「有料リンク」「ペイドリンク paid links」が具体的にどういうものか明らかでない。そのため、もしペナルティが科せられるのであれば、どういうサイトにどのように罰が下されるのか、ただただ怯えるばかりである。
「有料リンク」のペナルティ
もう一度整理しよう。
- 「有料リンク」を購入するサイト
- 「有料リンク」を販売する業者(サイト)
- 「有料リンク」を張るリンク元
(b)がウェブでビジネスをやっているなら、既にGoogleに捕捉されているだろう。よって、(b)=(c)ならば分かりやすい。だが、(b)≠(c)の場合は、どうやって判定するのか単純ではないと想像される。
ところで、(b)がよくあるSEOと称して有料で一括登録を請け負う業者の場合、(c)は中小の検索エンジンサイト(Yomi-Searchなどの自動リンク集サイト)というケースはどうなるのだろうか?
(c)自体は、ある意味善意でリンク集サイトを運営しているだけなのに、(b)という業者の銭儲けの踏み台にされることがある。金銭は(a)から(b)に渡るだけだ。(c)はボランティアで「有料リンク」を運営していることになる。ボランティアといっても(b)の下僕なのだが…
そして、(a)は確かに有料でリンクを買っていることは間違いない。はずだよね?
ここで考えられる「有料リンク」の無効化とは、リンク集サイトからのリンクはすべて無価値と処理する、ということか。
あるいは、リンク集サイトという判定が面倒臭いので、あるページが10以上の異なるドメインにリンクを発している場合、それを無理やり「有料リンク」と見なし全リンクを無効化する、など。
よって、相互リンクや一括登録を「有料リンク」のようなものと判定し、アルゴリズムがこれらのリンクを無効化しはじめたなら、そのようなSEOに偏ったサイトは時間を追うごとに順位下落することになる。
また別の(b)=(c)という分かりやすいパターンとしては、トラフィックが多いサイトに見受けられるバナーやテキストの広告である。
正真正銘、広告主はリンクを購入し、(b)=(c)のサイトは収入を得てバナーやテキストを張り付けているはずだ。
これもGoogleが問題にする「有料リンク」の範疇に含められるのだろうか?
ペナルティはないものの、既にリンク価値が無効化されているのか? あるいは今は手付かずでも、将来的に無効リンクと見なすのか…
よって同じように、現在的か将来的か、広告のリンクは人気サイトからのユーザーの誘導には結びついても、SEO価値はないと覚悟した方がいいことになる。
「有料リンク」ペナルティを回避するには
何にしてもリスクはできる限りヘッジした方がいいに決まっている。
編集人は、アルゴリズム検証のサテライトとして、特にロングテールの効果測定を意図して、新サイトSOHO見聞録を立ち上げ観測をはじめている。
もともとはSOHO見聞録(旧)でやりかけたものを継承している。(気のせいかもしれないが、.bizドメインがどうもSEOに不利に思えるので…)
.orgのSOHO見聞録では、意図的にアフィリエイトリンクを埋め込んである。
しかし、JavaScriptで呼び出されるものを除いて、アフィリエイトリンクのすべてに「rel="nofollow"」を埋め込んでいる。
FirefoxでSOHO見聞録のいくつかのページをご覧いただければ一目瞭然である。
編集人は小心者ゆえ、今回の「有料リンクの報告」とやらが出てくる前から、リンクには保険をかけているのである。
「有料リンク」やスパムの報告~もしペナルティが即発動するならば…
有料リンクの報告は、Google ウェブマスター ツール - 有料リンクを報告へ(Googleの ウェブマスター ツールのアカウント要)。
スパムの報告は、Google ウェブマスター ツール - Google インデックスのスパムを報告(アカウント要)、またはReport a Spam Result (英文)。
さらに、虚偽または不正なビジネスなどに関する苦情は、econsumer.gov(20ヶ国の消費者保護機関)へ。
ところで、Googleに有料リンクやスパムを報告しても、そのサイトやページがすぐに検索結果から消えて無くなるということはない。
また、絶対にあってはならないのである。
なぜなら、SEOの本物のプロやセミプロ上級者ならすぐに分かることだが、逆に競合を一発で陥れることが可能になるからだ。
もちろん、吟味を重ねた結果、間違いなく「有料リンク」の購入者・販売者・リンク元であったり、スパムサイトである場合は、グーグル八部なり市中引き回しなりお好きにどうぞ。
ということで、Google ウェブマスター ツールは毎日アクセスして、「メッセージ センター」からの警告に注意しなければならないことは言うまでもない。
| 2007-07-19 09:55 PM |
検索結果を評価するグーグルの中の人が10000人! - マリッサ・メイヤー副社長語る



