分かりにくいアルゴ、突然襲い来る順位変動、とりあえずカテゴリー登録、集客力日本一のヤフーだから
順位変動、ペナルティ、商用サイトをもてあそぶ検索シェア世界ナンバーワンのグーグルは神か悪魔か
Windowsも検索エンジンも音楽配信もゲーム機も、帝国は生き延びることができるか? マイクロソフト

2008-02-16

【保存版】グーグル、ヤフー、マイクロソフトの検索エンジン年代記

2008-02-01、MicrosoftがYahoo! Inc.の経営陣に向けて買収の提案をした。
世界中を揺るがすニュースとなっているが、未だ決着を見ずにYahoo!があの手この手と奔走を続けている。

では、なぜMicrosoftはYahoo!を買収しようとしているのか? あるいは買収しなければならないのか?
はたまた、なぜYahoo!はMicrosoftに買収の提案をされたのか? なぜ株価は降下し続けたのか?

それを知るためには、今一度、Google、Yahoo! Inc.、Microsoftの、検索エンジンとオンライン広告を巡る歴史をふり返ってみるべきだろう。

検索と広告を巡るGoogle・Yahoo!・Microsoftの歴史

下表は、検索エンジンとオンライン広告のおおまかな年表である。
(2008-02-17 20:50 年表改訂)

Google、Yahoo!、Microsoft(MSN)の歴史
Google Yahoo! Microsoft (MSN)
Google Yahoo! Microsoft (MSN)
1975 4     Micro-soft(現Microsoft)設立
1986 4     マイクロソフト日本法人設立
1994 2   Yahoo!開始  
1995 3   Yahoo! Inc.設立  
8     MSN開始
11     MSN開始
12   [AltaVista開始]  
1996 1 Google開始    
2   [Inktomi開始]  
4   ヤフー開始  
6   AltaVistaを採用  
1997 7   [Fast Search & Transfer設立
AlltheWebはその検索サイト]
 
9   [Overture(Goto.com)開始]  
1998 5   Inktomiを採用  
9 Google Inc.設立   Inktomiを採用
MSNポータル化
12     AltaVistaを採用
1999 1   gooを採用  
9   オークション開始  
12     Inktomiを採用
2000 6 Yahoo!が採用 Googleを採用  
9 グーグル開始    
10 Adwords開始    
11 BIGLOBEが採用    
12 Toolbar発表    
2001 1      
4 ヤフーが採用 グーグルを採用  
10   [Goto.comがOvertureに]  
11   Overtureと提携  
2002 1 Exciteが採用    
2     Overtureと提携
9 アドワーズ開始    
11   アドワーズ採用
オーバーチュアと提携
 
12   Inktomiを買収  
2003 2   [OvertureがAltaVistaを買収]
[OvertureがAlltheWebを買収]
Inktomiと2005-12まで契約
3 AdSense開始    
7   Overtureを買収  
9 infoseekが採用    
11     Overtureと2005-06まで契約
12 gooと提携
アドセンス開始
   
2004 2   GoogleからYST  
4 Gmailβ開始
IPO申請
   
5   グーグルからYSTへ  
7     Search Technology Preview
8 Overture特許でYahoo!と和解
オークション形式のIPO($85)
Overture特許でGoogleと和解  
10      
11     Overtureと2006-06まで契約延長
2005 1      
2     MSN Search正式版
6     MSNサーチ正式版
8   Yahoo Publisher Network(YPN)β開始  
9 公募価格$295で新株発行   adCenter開始
10   ウェブ検索前面に  
2006 5   YPNバージョンアップ  
8     Live Search (beta)
9     Live Search正式版
10 YouTubeを買収    
2007 4 DoubleClickを買収    
8     Content Adsβ開始
9     Live Search 2.0
2008 2   Microsoftから買収提案 Yahoo!に買収提案
  • 太字は日本のできごと。ただし、Yahoo! Inc.(米)とYahoo! JAPAN(日)は基本的には別会社。
  • 「グーグル」および「ヤフー」は日本。
  • [ ]内は、後に買収される企業やサービス。
  • 「設立」は会社登記であり、「開始」は設立もしくは創業者の活動がスタートしたという意味。
  • YSTとはYahoo! Search Technology(ヤフー・サーチ・テクノロジー)の略で、Inktomi(インクトゥミ)+AltaVista(アルタビスタ)+AlltheWeb(オールザウェブ)。
  • Overtureは、Yahoo! Search Marketing(YSM)と改称されYahoo! Inc.の一事業部門に。
  • AdWords、YSM(Yahoo! Search Marketing、旧Overture)、adCenterは、主に検索連動広告のシステム。
  • AdSense、YPN(Yahoo Publisher Network)、Content Adsは、コンテンツマッチ広告のシステム。

なお、情報に漏れがある。
Yahoo! Inc.が一度でもAdWordsを採用したことがあるかどうか、ご存じの方はコメントに書いていただきたい。
もうひとつ、実はほんの一瞬だけGoogleはOvertureを採用したことがあるらしい。これもいつからいつまでかソースをお持ちの方はコメントをいただきたい。

Googleの「その時歴史が動いた」

Googleは、この世に現れた時こそが、歴史が動いたと言えるかもしれない。

こういう破壊的イノベーションは、持続的イノベーション企業には敵対性も価値も理解不能なので、市場制覇するまで放置されるのである。
AppleがiTunes Storeを開始して音楽配信で独走する過程も似ていて、レーベル各社は諸手を挙げて協力しないまでもAppleが市場を牛耳るとまでは思いもよらなかった。Jobsの決め言葉は、「Windowsに対するMacの微々たるシェアでは影響は何もない」だったらしい。

Googleの凄さは、技術としての検索力であり、何もかもを検索可能にする地球のすべてのデジタル化という野望であり、収益も検索連動広告からという、検索至上主義という徹底性である。
単純で一貫したビジネスモデルと、既存の企業とは一線を画す宇宙人のような社風は、古いものを破壊し新しいものを創造する、まるで神のごとくである。

さてGoogleにとっては、2000-10にAdWordsをデビューさせたまさに「その時歴史が動いた」と言えるだろう。
しかも、後に競合となるYahoo!もMicrosoftも、Overtureと提携などとぬるいことをやってくれたので、相当な時間稼ぎができたことが巨きい。
Yahoo!が2003-07にOvertureを買収した時には、Googleはその数ヶ月前にAdSenseを投下しているのである。

Microsoftの「その時歴史が動いた」

「たられば」ということなら、一番のターニングポイントは、MicrosoftはOvertureを買っておくべきだったのだろう。

あるいは、Macintosh版Excelを開発するに当たって、その後のWindowsに活かす○○○をやったらしいので、InktomiやAltaVistaやOvertureと提携した時に、なぜ得意な方法を用いなかったのかという疑問が生じる。

もっと言えば、Googleが赤ん坊の時に…

だから、上記をひとつもやらなかったことでネガティブな意味で、「歴史が動いた」のである。

ブラウザ戦争では、企業存続の危機とばかりに何もかもを投入して完全制覇できたのだが、検索とか広告とかそんなみみっちいものは帝国が戦う敵ではないという不明、本気になればどんな奴でもたたきつぶせるという奢り、MicrosoftはMicrosoftであることによってGoogleに勝つチャンスを逃し続けたのである。

Yahoo!の「その時歴史が動いた」

Yahoo!は、Googleが自身を脅かすことも、Microsoftが本気で買収にかかってくることも、予想だにしなかったはずだ。

2000-06にGoogleを採用しているが、この時点ではGoogleを競合とは認識できなかったのだ。

そして、MicrosoftならOverture買収でどうにかなったかもしれないが、Yahoo!はどうにもできなかったのである。
決定的なのは、MSは検索エンジンも検索連動広告も自社開発したのに対して、Yahoo!は買収済み企業にどっぷり依存していたということである。企業的な危機管理の能力が大きく欠如していたということになる。

もし、MicrosoftにOvertureを渡しておけば、G対MSを尻目にバナー広告オンリーもしくは検索連動広告の他社外注によって、世界一のポータルとして生き長らえただろうに。
ということは、Overture買収こそがGoogleと同じリングに上がる運命を呼び込み、比較され見下され、市場から圧力を受けるようになり、はてはMicrosoftが魔手を伸ばすようになったとも言えるのである。

Overtureの買収によってこそ、Yahoo!の(あるいはそれ以外の)「歴史が動いた」のである。

Overtureの「その時歴史が動いた」

世界で初めての検索連動広告の企業であったOvertureは、なぜ、Yahoo!に買収されたのか?

オンライン広告は検索連動広告とコンテンツマッチ広告がメインとなりつつあるが、単独ではビジネス続行は不可能で、広告を連動させる検索エンジンや広告を載せるコンテンツが必要である。

Overtureも、GoogleがAdWordsをはじめた時に、最初はボーッとしてたに違いない。
それから、丸二年経ってから負け組検索エンジンのAltaVistaとAlltheWebを買収しているのである。ようやく芽生えた危機感なのだろう。
しかしその数ヶ月後には、Yahoo!に買収されている。

ところでYahoo!とOvertureの合体で、コンテンツと検索エンジンをともに所有する無敵艦隊の誕生とほくそ笑んだに違いない。
机の上では、Googleは撃沈されたのだ。

だが致命的だったのは、AdWordsと違ってOvertureは人手を要する労働集約型に近いシステムになっており、さらにYahoo!も機械化自動化を徹底できない人力依存企業だったのである。
人件費でコストが大きく、課金システムなど遅れをとるものが多く、同じ売上でもGoogleよりも利益が少ない構造的に低収益なビジネスモデルが完成したのである。

よって、Google対Yahoo!というよりも、AdWords対Overture、機械対人間という戦争で、映画と違ってこちらはターミネーター側が勝利するのである。
(余談であるがシュワルツェネッガー抜きのターミネーター新3部作が企画進行中らしい)

Overtureが独立企業でなくなった時、Yahoo!がOvertureを買収した時、MicrosoftがOvertureを買収できなくなった時、これこそが正真正銘のオンライン広告で「その時歴史が動いた」のである。

| コメント (0) | トラックバック (0) | 2008-02-16 09:54 PM [ 管理人編集 ]


セミナーや講座のSEO塾で、コンサルタントとセルフSEO

Yahoo!で順位が落ちた、検索されなくなった、トップページが1000番の圏外に追放された。
Googleで順位変動に悩まされている、ある日突然に数十番も下落した、ディレクトリ丸ごとサイト丸ごと消えた。

アルゴリズム社が運営するSEO塾は、オリジナルで最新の上位表示方法論を確立。しかも順位アップだけでなく、検索エンジン・トラブルのリカバリーにも実績があります。
今すぐ『上位表示と順位変動リカバリーのSEO塾』にアクセスしましょう!


Yahoo! JAPANの検索結果で上位表示させるために有効な、最も簡単な方法。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

"【保存版】グーグル、ヤフー、マイクロソフトの検索エンジン年代記"の紹介記事が書かれていない場合は、スパムとみなされトラックバックできません。

このエントリーへのトラックバックはまだありません。

コメント

このエントリーへのコメントはまだありません。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

投稿