2008-02-28

キーワード突出度(注目度) - キーワードの位置とタグの重み付け

「キーワード密度(出現率)とキーワード出現頻度」「キーワード近接度」に続いて、今回は「キーワード突出度」について解説する。SEOエキスパートによっては「キーワード注目度」と称している。英語ではKeyword Prominence(キーワード プロミネンス)でキーワードを目立たせることであり、どうやってSEO対象キーワードのSEOスコアを上げるか、その方法論である。

HTMLソースの上の方に、タグの前の方にキーワードを記述するように、と言われている。またタグも、タイトルや見出し、強調などの「重み付けタグ」を採用するべきと一般に流布されている。

キーワード突出度(注目度)の通説

キーワード突出度あるいはキーワード注目度が語られる時、HTMLソースのはじめの方にキーワードを書く、また各タグで前の方にキーワードは書くべきであるとのことである。

Googleは論文作成法の「頭括式」を採用している

「上の方に前の方に」の根拠は、もともとHTMLは論文の作成や引用のための言語ということもあり、論文作成法を反映しているようである。
論文は「何を言いたいのか」という結論が大事であるが、最初に持ってくる「頭括式」、最後に持ってくる「尾括式」、最初と最後に持ってくる「双括式」などがある。
Googleは頭括式を採用しているとの伝承があって、まずHTMLソースのはじめの方・上の方にキーワードを記述すべしと黎明期のSEOでは一世を風靡した。

さらに頭括式が拡大解釈されたり、別の検証結果などが流入して、タグの前の方にキーワードを記述するべしとの通説が確立したのだろう。

SEOスコアが上がる「重み付け」タグ

キーワード突出度(注目度)は、HTMLソースのはじめの方・上の方、あるいはタグの前の方といった「頭括式」だけではない。

さらに、キーワードのSEOスコアを上げるタグがあるという。SEO用語では「重み付け」と言い習わされているものである。

キーワード突出度と
主要なタグ
タグ 同等のタグ
title      
h1      
h2      
h3      
h4 strong    
h5 em b i
h6      
p meta description

上記表は、一般的なタグの重み付け順である。例えば、キーワードが1個しか書かれない場合は、pタグよりもtitleタグやh1タグに書かれた方が、上位表示されやすいという意味である。

キーワード突出度(注目度)のSEO都市伝説

キーワードの突出度やキーワードの注目度と言っても、実は「頭括式」と「重み付け」のことである。

「頭括式」と「重み付け」が合体すると…

まず、重み付けタグに仮に点数を付けて、キーワード突出度を検証してみる。

キーワード突出度と
主要なタグのSEOスコア
タグ 同等のタグ スコア
title       100
h1       60
h2       50
h3       40
h4 strong     30
h5 em b i 20
h6       10
p description 5

例えば次のようにマークアップされたHTMLファイルを想定しよう。

  1. タイトル
  2. メタタグ紹介文
  3. h1
  4. p
  5. h2
  6. p
  7. h3
  8. p
  9. h2
  10. p
  11. h3
  12. p

同じpタグでも(6)よりは(4)の方がSEOスコアが高くなるはずだ。
では、(4)pと(11)h3ではどちらの方がSEOスコアが高くなるのだろうか?

それを検証するために、頭括式のHTMLソースのはじめの方・前の方がSEOスコアが高くなる採点法をシミュレートしてみよう。
採点法は、相対的なものと絶対的なものが考えられる。

頭括式の相対的SEOスコア
HTMLソースの位置 スコア
body要素 前部3分の1 x3
中部3分の1 x2
後部3分の1 x1

意味は、中部に書かれた(7)h3は「40x2=80」のSEOスコアになり、後部の(11)h3は「40x1=40」のSEOスコアとなる。
この場合は、コンテンツのボリュームに関係なく、ページ全体のソースを3分割するのである。

頭括式の絶対的SEOスコア
HTMLソースの位置 スコア
body要素 最初の2KB x3
続く2KB x2
それ以降 x1

意味は、HTMLファイルのバイト数、タグも含んでおおよそ半角2000文字/全角1000文字単位で区切ってスコアを与えるという仮の採点法である。
相対評価よりも、こちらの絶対評価の方がありそうだし、上記表よりもっと細かく刻んでいるかもしれない。
もしこの例のように、タグそのものも分量として含められるならば、table入れ子やstyle属性などがてんこ盛りだったりすると、テキスト以外で「頭括式」の点数が浪費されるということになる。

「重み付け」が重みを付けていない件

ところでタグの重み付けについて、上記表では「h1 > h2 > h3 > h4 > h5 > h6」と想定している。一般的な理解もそうだろう。

編集人は、 検索エンジンのアルゴリズムやペナルティを検知するために、複数のアンテナサイトを立ち上げているが、何年か前に重み付けを検証したことがある。

タグの重み付けとSEO

その実験結果であるが、実に常識を覆す結果を見せてくれている。

2005-11-13現在
Google Yahoo! MSN
h2 h2 strong
strong h4 em
em em h4
h4 h6 h3
h3 h3 h1
h5 h1 h2
h1 strong h5
h6 h5 h6

これが、あるキーワードのタグの重み付けの順番である。また、別のキーワードでは、違う順番になっている。さらに、検索する日によって違うこともある。

通説通りの重み付け順位ではないことはもとより、各検索エンジンごとによっても違っている。場合によっては、キーワードや文章の書き方によっても変化するからややこしい。

さらに、上記の表のどこかに、単なるpが入り込む。つまり、普通の段落タグの中にある方が、見出しタグなどよりも重み付けられるケースも見られるのである。
よって、重み付けしたはずなのに、評価が下がってしまうという逆転も生じるのだ。

とうことで、数年前のデータではあるものの、結論としては「重み付け」は重み付けになっていない可能性がある、ということである。

「頭括式」のタグの前の方のSEOスコア

キーワード突出度(キーワード注目度)は、頭括式と重み付けのことであり、頭括式はHTMLソースの上の方、タグの前に方にキーワードを書くべきであると言われている。「タグの前の方」を検証してみよう。

<title>義家といえば、ヤンキー先生八幡太郎か</title>

SEO対象キーワードは、「義家」「ヤンキー先生」「八幡太郎」の3つである。
「タグの前の方」では、「義家 > ヤンキー先生 > 八幡太郎」の順番でSEOスコアが高い。それは事実だろう。

では、具体的に数値はどうなるのか?
titleには仮に100点のSEOスコアが与えられるとして、「義家」「ヤンキー先生」「八幡太郎」はそれぞれ何点になるのだろうか?

  1. 義家」が100点、「ヤンキー先生」が90点、「八幡太郎」が80点という計算か?
  2. 100点を3で割って前の方を高くし、「義家」が50点、「ヤンキー先生」が35点、「八幡太郎」が15点か?

まず(a)(b)どちらでも、titleタグのお尻の方は0点に近づく。
さらに(b)の場合はキーワードが増えるほど分け前が減り、先頭のキーワードのSEOスコアはかなり下がるだろう。
そして(a)(b)どちらでも、キーワード(名詞)1個ならば、100点というSEOスコアを独占できるのである。

このことから、(a)のアルゴリズムならば「タグの前の方」だけでも構わないのだが、(b)のアルゴリズムの場合はキーワードの絞り込みを意識した方が効率よくSEOスコアを稼ぐことができそうである。

<title>SEO対策 Google(グーグル)上位表示とYahoo!(ヤフーYST)順位アップ対策 SEOセミナーのSEO塾</title>

SEO関連のサイトによく見られるスパムっぽいタイトルだが、これだけキーワードを仕込めば「前の方」もへったくれもないだろう(笑
titleタグの重み付けを盲信すると、こういった愚行に走ってしまう。

バラバラの摘み食いだからSEOが機能不全に

キーワード出現頻度、ページ内のキーワードの数は確かに意識するべきだろう。特に多すぎるとペナルティの確率が高まる。
また、キーワード密度(キーワード出現率)は、疑わしい。

キーワード近接度も、2語3語のキーワードだけでなく、1語が対象でも連なるタグの両方にキーワードを記述することは、SEOスコアを高めるはずだ。

キーワード突出度では、HTMLソースの上の方、タグの前の方にキーワードを書くべきである。また重み付けタグも有効な場面もあるだろう。

ところが、これらを意識して総合的にコーディングするのであればいいのだが、どれか1つだけを抜き出してやりはじめるとたちまち矛盾が生じてくる。

SEOは、ゴルゴ13がアーマライトM16を使ってピンポイントで狙撃するようにではなく、散弾銃でだいたいの標的を狙って撃つべきなのである。下手な鉄砲も数打ちゃ当たる、とまでは言わないけれど…

とにかく、上記のようなそれぞれの「SEO対策」は、PageRankと同じように100も200もある上位表示アルゴリズムの要因の1つ、たった1つの意味だけである。
1つだけやって、グーンと上がれば誰も苦労はしないっちゅうの(笑

TDPのリカバリー策としてのキーワード突出度

さて、ある程度効果的なSEOを知った時、ここから悩みがはじまる。
例えばYahoo!のTDP(トップページダウンペナルティ)は、一種のスパムフィルタであり、また「過剰SEOペナルティ」に違いない。

要は、順位が上がるように作為すると、出る杭は打たれることになる。
つまりペナルティはアルゴリズムの裏返しであって、過剰SEOはスパムに近づく。酒気帯びと酒酔い程度の違いだ。

キーワード出現頻度、キーワード近接度、キーワード突出度と、どれもSEO対象ページ内部要因のキーワード記述に関するものである。
これをもとに過剰なSEOを洗い出し、適切なキーワード記述にすることによって、トップページダウンペナルティが解消されるケースがある。リカバリーをやってみるといいだろう。

キーワードの数を単純に減らせばいいものではない、SEOスコアが低い位置のキーワードを削ったところで効果もない、そういうことが分かったことと思う。

もっとも、Yahoo!(YST)のTDPも、キーワード記述に関するものばかりではないこともあるのだが…

SEOは順位アップのためであるが、順位ダウンのペナルティとも隣り合わせというリスクを背負っていくしかないのである。

| コメント (0) | トラックバック (0) | 2008-02-28 04:33 PM [ 管理人編集 ]


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