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2007-10-08
検索連動型広告の収益 - オーバーチュア対アドワーズ(アドセンス)
アメリカの株式市場は分かりにくい。もっとも編集人が不勉強なだけなのだろうが…
米政府労働省が発表した9月の雇用統計が市場予想を上回り、景気後退の懸念が緩和されたために投資熱が高まって、軒並み先週末の株価が上昇している。
GoogleとAppleは凄い勢いである。ただYahoo! Inc.は…
株価の推移
| Yahoo! | Microsoft | Apple | ||
|---|---|---|---|---|
| 1株あたり($) | 595.10 | 27.86 | 29.86 | 163.40 |
| Market Cap | 185.42B | 37.35B | 280.55B | 140.40B |
| 時価総額(日本円換算) | 21兆7,145億 | 4兆3,733億 | 32兆8,496億 | 16兆4,394億 |
| 21,714.54 | 4,373.31 | 32,849.60 | 16,439.44 |
1株あたりの値は2007-10-05の時間外取引。
Market Cap(時価総額)は10-05の終値に基づく。
日本円換算の時価総額は、1ドル=117.09円。

こうして、新製品のiPhoneやiPodシリーズなどが絶好調のAppleが株価も驚異の高騰を示している。
Googleもまたまた史上最高株価を記録。
Microsoftは、VistaやOffice2007などを着実に売り上げているものの、株価を大きく押し上げる要因が不足している。
そしてYahoo! Inc.は、株価が低迷している。
Yahoo!とオーバーチュア
かつてYahoo!はOvertureという検索連動型広告の事業を精算してGoogleにアウトソーシングしようとしたことがあるらしい。
日本の検索シェアはヤフー低落、グーグル上昇 - Y!J47.4% G35.0%
気になるのは次の箇所である。
ヤフー、大胆な戦略変更は期待薄か【WSJ】 インターネット-最新ニュース:IT-PLUS
マジェスティック・リサーチによると、消費者による検索1回当たりでグーグルが得る収入は、ヤフーより約40%多い。
つまり、コードネーム「Panama」としてリニューアルしたOverture(現Yahoo! Search Marketing)でも、収益性がGoogleよりはるかに低いというアナリストの分析である。
その時は、Yahoo!がOvertureを棄ててGoogleにアウトソーシングすることを本気で考えたということが衝撃的で、編集人も見過ごしたのだが、また蒸し返す記事を見かけた。
「Yahoo!は事業分割すれば株価が上昇する」とアナリストが指摘 - ITmedia News
Sanford C. Bernsteinのアナリスト、ジェフリー・リンゼイ氏は、Yahoo!はWeb検索大手のGoogleに後れを取り、電子メールサービスでも競争が激化している。しかし広告付き検索のアウトソーシング、25%の人員削減、グラフィックディスプレイ広告の再編を含む劇的な構造改革を実施すれば、最大で1株当たり45ドルの価値が出るかもしれないと、述べている。
同氏はまた、Yahoo!が広告付き検索をめぐる戦いから身を引き、その事業をGoogleにアウトソーシングすることも勧告している。
なお、記事を載せているアイティメディアの株主が、ヤフーをはじめとしたソフトバンク傘下企業なので、ネタか釣りに終わる可能性もある。
Yahoo! Inc.がMicrosoftに買収されるとか、OvertureをGoogleにアウトソーシングするとか、どうなるか分からない未来予測は置くとして、今回は重大な疑問が生じたのでその事実だけを追求しておく。
オーバーチュアよりもアドワーズ(アドセンス)の方が収益性が高い?
まず、検索連動型広告では、グロスだけでなく単価としてもGoogleの方がYahoo! Inc.よりも儲かっているということ、検索結果画面の横や上に出てくる広告の利益は、ユーザーの1クリックあたりGoogleの方がYahoo! Inc.よりも40%も多いということである。
この計算方法や、それがどのようにGoogleやYahoo! Inc.、あるいは提携サイトに利益を配分しているのか、そういった具体的なデータがないものの、あえて想像をたくましくして考察を続けてみる。
まず第一に、Yahoo! Inc.が今のOvertureの表示を廃止して、GoogleからAdWordsを供給された方が儲かるというアナリストの分析。
これは、Yahoo! Inc.が自社開発するコストから解放されて、Googleの胴元にある程度取られても、それでも利益が高いということである。
さらには、Yahoo! Inc.がどんなに努力しても、Googleほどの収益力を高めることは不可能と見通していることでもある。つまり問題なのは、検索シェアのアップということではなくて、現状維持であってもGoogleにアウトソーシングした方が儲けに直結するという、にわかには信じがたいアナリストの発言なのである。
第二に、Yahoo!以外のOvertureによる検索連動型広告を掲載しているサイトも、同じようにGoogleのAdWords(AdSenseになると思うが)に切り替えた方が、単価が高くなるのか? という疑問である。
ひょっとしたら、Googleとの競争からAdWords(AdSense)掲載と同等かそれ以上のリベートを、Yahoo! Inc.は支払っているのかもしれない。
そして、リベートがなくてもGoogleよりも利益が低く、かつリベートを支払うと一層Yahoo!の収益を圧迫するであろうという予想。
その予想が正しいのであれば、少なくともYahoo!はアメリカではGoogleと競争して行けないという結論に達するのである。
日本のオーバーチュア、あるいはYahoo! JAPANはどうなのか?
日本ではYahoo!の方がGoogleよりもいろいろなシェアが高く、かつスポンサーの獲得状況においてオーバーチュアがAdWordsを大きく引き離しているらしいので、検索連動型広告の1クリック単価ということであれば、オーバーチュアはAdWordsよりは多くの利益をもたらしている可能性もある。
よって、オーバーチュア会社概要のページに載っている主要提携パートナーが、Googleに切り替えた方が利益が高くなるという事実はないのかもしれない。
しかし、本家のYahoo! Inc.がOvertureを廃止したら… という不安はついて回ることは言うまでもないのだが。
| コメント (0) | トラックバック (0) | 2007-10-08 03:54 PM [ 管理人編集 ]
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