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2008-02-10
Yahoo!の選択 - 日本のサイトオーナーの危機管理
Yahoo! Inc.の幹部は、企業の存続を目的として、Microsoftの買収提案を拒否し、Googleと提携して検索と広告をOEMする方向に舵を切ったようだ。
Yahoo! Inc.の選択
まず、現状認識しておく必要がある。
Yahoo! Inc.は、構造的な減益傾向にあり、株価も長期低迷を続けている。
収益はオンライン広告である。しかし、OvertureあらためYahoo! Search Marketingによる新世代広告Panamaも、収益力が低い。
後発のGoogleに話題性から、収益力までさらわれており、いつも市場や株主のプレッシャーに脅かされている。
Microsoftは、パソコンやサーバのOS(Windows)とオフィススイート(MS-Office)のシェアが驚異的で、しかも特にエンタープライズ向けで世界を牛耳っている。
自社の独占を志向し他社の独占を阻止する企業体質で、この覇権至上主義によってゲーム機やポータブルプレイヤーの市場にも資本力に訴え採算を度外視しているように、異業種の独占企業に開戦し続けている。
新しい世界、インターネットの覇者Googleへの敵対心は最高レベルとなっており、自社に先見の明がなかったことや、Google独走を阻止する能力不足も自覚しており、創業以来の焦燥感に見舞われている。
経済産業省事務次官の北畑隆生氏のような思考なら、Yahoo! Inc.は無問題である。
減益であっても赤字ではなく、オンライン広告2位のポジションを守っている。
悪いのは、やかましいYahoo! Inc.の株主であり、ちょっかいを出して買収しようとしているMicrosoftだからである。
参照:バカで無責任な北畑隆生次官、買収防衛策は有害無益だ
それでもマイクソフトの買収確率は70%
現在のところ、Yahoo! Inc.経営陣は、検索と広告のGoogle OEMに向かっている。
ここから予想される決着をリストアップしてみよう。
そのまま、Yahoo!の検索と広告がGoogle製になる。
この場合、Yahoo!はインターネットビジネスで最も重要なオンライン広告の生命線をGoogleに握られることとなり、地球滅亡まで永遠のナンバー2であり続けることとなる。
そして、Microsoftの起死回生の命脈が絶たれ、Googleの覇権は決定的となるだろう。
Google OEMが独禁法に抵触して規制される可能性も少しある。
あるいは、Microsoftが買収額を上乗せし、市場やYahoo!株主の圧倒的支持を取り付けることも。
そして、Yahoo!とGoogleの提携はインターネットにおけるMicrosoftの死を意味するので、遮二無二、敵対的買収でも政界工作でも何でも手段を選ばないはずだ。
アメリカには島国の経済的変態はいないから、市場と株主の動向から、MicrosoftによるYahoo! Inc.買収の成功確率は70%ほどだろう。
そして残る30%が検索と広告のGoogle OEMである。
Yahoo! JAPANのウェブ検索とサイトオーナーの運命
MicrosoftがYahoo! Inc.を買収しても、日本のYahoo!は独立したままだろう。
筆頭株主ソフトバンクの孫正義氏も売らないと明言している。
また、米Yahoo!と違って財務的にも心配するものがほとんどない。
しかし、米Yahoo!で検索と広告がMicrosoft製に変更されるだろう。
この時、日Yahoo!のウェブ検索も、YSTではなくなってしまう。
つまり、検索はLive Search(MSN)、広告はadCenterとなるのだ。
Microsoftも、Yahoo! Inc.経営陣のGoogle OEM志向を受けて、矢継ぎ早に手を打つかもしれない。
2009年の半ばには、YSTが消滅するだろう。
よって、サイトオーナーは、恐らく今は見向きもしていないLive Search(MSN)での順位を見て、それなりの準備をはじめた方がいいだろう。
YSTで上位表示されていて、Live Searchで順位が良くないサイトには、ビジネス的に大きなダメージが待ち構えているわけである。
Googleで上位表示されている者たちは、Google OEM待ってましたというところか。
これまた、YSTで上位表示されていて、Googleではまったくダメというオーナーは涙目…
| コメント (3) | トラックバック (0) | 2008-02-10 02:39 PM [ 管理人編集 ]
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コメント
MSNがYahooを買収した場合、
高確率でMSN製に切り替わるとお考えのような記事に見えますが、これは(最悪の)場合によるシナリオというでしょうか?
それともMSN製に変わるなんらかのメリットをどこかのソースで見つけた故の結論でしょうか?
どうも私にはMSNがYahooを買収したところでMSNがMSN製の検索に切り替えるメリットが見出せないでおり、買収の一番の目的と現状のMSNのアウトソーシングの状態などから考えて買収後もそのままYahooのアルゴリズムを適用そしてMSNがYSTを導入する気がしてならないです。
WEBマスターに対するリスクヘッジという点での発言なら納得がいきますがどうなのでしょう?
アメリカの株式市場は、 Yahoo! Inc. に対して検索と広告をGoogleに委託せよという圧力をかけ続けていました。
理由は、特に広告が自社運営よりもG製にした方が利益が25%ほど高くなるとかいう話です。
MSがやりたいことはオンライン広告におけるG独り勝ちの阻止であり、 自分も利益を享受したいということですから、Y! 製の広告を採用することは、Gと同じシェアをとっても利益率が劣るということになります。
また、広告は検索連動ですから一対となって、Y! 製の検索と広告では、Gとは勝負できないという結論になります。
また、 アメリカの検索エンジンウォッチャーの間では、 性能というか関連性(relevancy)の視点からは、G >MS >Y! という評価が一般的です。
・TechCrunch Japanese アーカイブ ? マイクロソフトとヤフー合併で残るもの、消えるもの
http://jp.techcrunch.com/archives/microsoft-yahoo-what-will-stay-and-what-will-go/
調査が甘かったようです。参考になります。ありがとうございました。

マイクロソフトがヤフーに買収提案 - ヤフー側も株主利益から真剣に検討【追記】


